帯の言葉から
日本海軍の礎を築いた男。勝海舟のライバルだった男。 昌平黌から始まり、長崎海軍伝習所、軍艦奉行並、海軍総裁と、 幕府海軍の誕生から終焉まで立ち合った矢田堀景蔵の生涯を描く。
帯裏から
「矢田堀は、よく言ってたもんさ。俺たちは日本を守るために海軍をおこしたんだ、内乱のためじゃないと。 日本の軍備は保持することによって、国を守り、防ぐものであって、戦争をしかけるための道具じゃないんだと」
文藝春秋書誌ファイルから
幕府海軍の設立から、その終焉まで立ち会った男、矢田堀景蔵。 幕府学問所で秀才と言われた景蔵は、アヘン戦争の波及を恐れた幕府の命により、 長崎の海軍伝習所に赴任した。そこでは勝海舟、榎本武揚、永井尚志等その後の幕府の浮沈を共にする仲間とともに、 西洋の新知識を貪欲に身に付けていきます。勝ほど名前は知られていない人物ではありますが、 矢田堀が成した事績は劣るものではありません。気鋭の作家の書き下ろし作品です。
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