内容紹介
歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、白井権八のモデルとなった、平井権八と吉原の遊女・小紫の心中事件。鳥取藩六百石取りの嫡子がなぜ藩を出奔し、吉原一と言われた太夫・小紫と知り合ったのか? そして、心中事件を起こした理由は?女流作家が描く男と女の深い心の闇! 江戸時代に実際に起きた、謎だらけの事件に時の奉行、同心たちが迫る、新しい形式の書き下ろし時代小説シリーズ第二弾!
「BOOK」データベースより
雨の日に吉原に向かう日本堤で起きた殺人事件。斬り殺されたのは吉原一と評判の小紫太夫の馴染み客だった。下手人を追う南町奉行所同心・永田誠太郎を嘲笑うかのように、第二の事件が起きる。―江戸市中を驚愕させた脱藩浪人と吉原の太夫の心中事件。その謎に気鋭の女流作家が迫る、新形式の書き下ろし時代小説、待望の第二弾。